お饅頭やさんで買う「水無月」。
- kanna-i
- 2016年6月30日
- 読了時間: 2分
私は京都で生まれ育ったものの、「京都人は一般的に云々~」などとはあまり言いたくないので
自分の経験からしか語れませんが、和菓子は毎日の生活から切っても切れないもの。
今では食べる頻度は減りましたが、やっぱり洋菓子より和菓子が好きです。
さて、今や全国区になった「水無月」や「鮎」など季節の和菓子。
これらは全国の百貨店で売られていたり、京都でも上菓子屋さんなどで見かけますが
正直、お値段が張ります。
ですので、家で食べたり、仲の良い友達の家に持っていくような場合は、
普段づかいの和菓子屋さん(=私の家族や親戚は「お饅頭やさん」と呼んでいます)のもので
十分美味しいですし、気軽に買えるからこそ日々のおやつにできるんじゃないかなぁと思うのです。
もちろん、関西から遠方の場合はなかなか手頃なものは見つからないかもしれませんが…。
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【「水無月」とは?】
「水無月」とは、三角形の「ういろう」の上に小豆を乗せたお菓子で、
夏の酷暑を乗り切り、無病息災を祈願するお菓子です。
その昔、宮中の人々は京都の氷室(地名です)から氷を取り寄せ、氷を口にして暑気払いをしました。
しかし、貴重な氷は一般大衆の手には入りにくかったため、麦粉を練って氷片になぞらえて食べたのが「水無月」。
つまり、水無月の三角形は氷室の氷片を、また、上の小豆は悪魔払いの意味を表していると言われています。
そして、6月30日(今日ですね)、「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」の日に、神社で茅の輪をくぐって
半年間の身の汚れを祓い、これから半年の健康などを祈念して「水無月」を食べます。
とはいえ、特に京都では5月末頃からあちこちで「水無月」は売られているので、
好きな人は何度でも食べていると思います(笑)。私もしかりです。
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みなさんが京都にいらっしゃった際には、
ぜひ、街のお饅頭やさん(そうですね…三角巾をしたおばちゃんが売っているような小さなお店)に入ってみてください。
一つふたつ、季節の和菓子を買って持ち帰るなり、椅子があればそこでいただくなり…
ちょっとしたおやつを気軽に味わってみてはいかがでしょうか。
▼下記は、いわゆる「お饅頭屋さん」の水無月。
上菓子屋さんのものより見た目はざっくりしていますが、ぷるぷるですし、お腹にドーンと来ないのも気に入っています。







































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